一般社団法人国際天然物機能開発研究会。

研究会レポート

美膳薬膳

第33回美膳薬膳

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今週の美膳薬膳では先週に引き続き

血糖コントロールと生活習慣病、肥満についてご紹介致します。

 

肥満との関係でもっとも注目されているのが、

糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病です。

 また、これらの病気が重複して発症する

メタボリックシンドロームとも、密接な関係があります。

 

肥満を放置していると、こうした生活習慣病を悪化させ、

血管を傷つけたり、もろくしたりして、やがて動脈硬化を引き起こします。

 

その結果、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気へと進む原因ともなります。

 

欧米人に比べ日本人の場合、もともとインスリンの分泌能力が低いため、

少し太ると糖尿病をはじめとした生活習慣病になりやすいのです。

それだけに日本人は、肥満にはとくに気をつける必要があります。

 

 

肥満予防には適正なエネルギー量の摂取と適度な運動が重要です。

 

また、先週ご紹介致しました、糖分の吸収をおだやかにして、

肥満や糖尿病の改善や予防に効果がある低GI食品の活用も有効です。

 

人は血糖値が上がっているときは、満腹感を感じ、

下がっている「低血糖」の時は空腹を感じます。

低GI食品は、血糖値の上昇がおだやかなため、

インスリンの分泌が適正量に抑えられ、

血糖値の急降下もないので「空腹感」も感じず、

肥満を防いでくれます。

                                                                                                                

低GI薬膳

 

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サングリアシャーベット

材料

グレープフルーツ(1個)、りんご(1/2個)、

クコの実(少々)、赤ワイン(400ml)、

グレープフルーツジュース(100ml)、

はちみつ(大2)、シナモン(少々)

 

作り方

?グレープフルーツは皮を剥き、なるべく白い部分が残らないよう

 一口大に切ります。

 りんごは皮のまま一口大にきります。

?漬け込み容器にグレープフルーツ、りんご、クコの実を入れはちみつを加えます。

 そして赤ワイン、グレープフルーツジュース、シナモンを加え冷蔵庫で冷やします。

?1、2日ほどでサングリアの完成です。

 このサングリアをミキサーにかけ、

 冷凍庫で冷やし固めたらサングリアシャーベットの完成です。

 

【本日の薬膳食材】

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グレープフルーツ・・・疲労回復に良いクエン酸が豊富に含まれています。

           気の巡りを良くし、消化吸収を高め胃の不快感を抑える作用があります。

           グレープフルーツに豊富に含まれるビタミンBには、

           肌荒れを防ぎ、肌の新陳代謝を促進する美肌効果があります。

 

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りんご・・・胃腸の不調を整え、心の働きを高めて

      不安や焦りなどを和らげる作用があります。

      栄養豊富なりんごには高血圧予防・抗酸化作用・疲労回復・虫歯予防・

      便秘解消・老化防止、など多くの効能が知られています。

 

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シナモン・・・冷えからくる腹痛や関節痛を和らげます。

       胃腸を温め、脾の働きを良くし消化機能を高めるので

       食欲不振時にも良いです。

       また、月経痛や月経前症候群など女性特有の不調にもおススメの食材です。

 

【美膳薬膳担当者】

 

 

管理栄養士 大川 慶子図2.png

?国際天然物機能開発研究会 監修

 

 

美膳薬膳   2013年08月30日   admin

第32回 美膳薬膳

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本日の美膳薬膳では

抗糖化をテーマに血糖コントロールについてご紹介致します。

 

 

抗糖化とは

『糖化』とは、糖分がタンパク質を茶色に変色させ、

最終的にAGEという化合物をつくることを指します。

 

例えばホットケーキやプリンにかけるカラメルソースが茶色いのは、

砂糖や小麦粉の糖質が、卵や牛乳のタンパク質と糖化反応をしたからなのです。

 

同じように、人間の糖化は食事で摂取した余分な糖が血液に残って全身を巡ることで引き起こされます。

糖化により、肌の老化や骨の老化また、AGEが体にたまると動脈硬化のリスクも高まります。

 

糖化が進むと、糖尿病も引き起こし

体内でブドウ糖の一種「ソルビトール」が大量に増えて

神経や血管に障害を起こし、合併症につながることも指摘されています。 

 

 

糖コントロールのポイントとして、低GI食品を取り入れましょう☆

低GI(グリセミックインデックス)食品とは

GIとはある食品を食べた後に、

どれくらいの速度で血糖値を上げるのかを数値化したもので、

ブドウ糖を基準値100として示しています。

 

低GI食品には

玄米、そば、オールブラン、全粒粉小麦パン、

大豆、さつまいも、レタス、大根、リンゴ、グレープフルーツ、ヨーグルトなどがあります。

低GI薬膳

玄米入り冷やし茶漬け(2人分)

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材料:

玄米(0.5合)、白米(1合)、水(300〜350ml)梅干し(2個)、

豆腐(60g)、ししとう(5.6本)、じゃこ(少々)、めんつゆ(大1)、

ねぎ(少々)、だし汁(300ml)、塩(少々)

 

 

作り方:

?玄米と白米は水に30〜40分漬けておきます。炊飯器または圧力鍋で炊いていきます。

?炊き上がったらかるく混ぜ、粗熱がとれるまで冷ましておきます。

 ししとうはへたをとりフライパンで炒めます。そこにじゃことめんつゆを加えます。

?器に玄米ご飯を盛り、豆腐、梅干し、炒めたししとうとじゃこ、ねぎを盛り付けます。

?最後に冷やしただし汁をかければ完成です。

 ※だし汁はお好みで塩味を調えてください。

 

 

【本日の薬膳食材】

玄米・・・コレステロールの抑制と排泄、ガン予防、老化防止、

      便秘予防、脳の神経伝達物質の働きを活性化させる作用があります。

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・・・梅干しに含まれるクエン酸がエネルギー代謝に関わり、疲労物質を排泄します。

    また、栄養の消化吸収を良くし整腸作用があります。

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豆腐・・・体を潤す作用があるので、目の充血、口の渇き、口臭予防に良いです。

      また、腸の渇きを潤すので便通改善にもおススメの食材です。

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【美膳薬膳担当者】

 

管理栄養士 大川 慶子図2.png

?国際天然物機能開発研究会 監修

 

 

美膳薬膳   2013年08月23日   admin

第31回美膳薬膳

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本日は、薬膳カラーダイエット「黄・赤フードダイエット」をご紹介します。

8月2日の美膳薬膳で が多かった人が該当します。

該当項目は

「汗かき、よく胃がムカムカする、足や顔がむくみやすい、

睡眠が浅い、なんとなく体がだるい」です。

 

黄・赤フードダイエットに該当した人は、基礎代謝が低下している状態です。

水分代謝が低下したり、リンパ液も滞っているので、

むくみや冷え、睡眠不足につながります。

 

そこで、まず胃腸の働きを高め、体を温める作用を持つ

黄フード(しょうが、かぼちゃ、じゃがいも、レモンなど)をとったり、

抗酸化作用が高く、むくみや代謝を改善する

赤フード(トマト、スイカ、にんじん、あずきなど)をとり、

体の代謝を高めましょうsmiley

 

ダイエット薬膳

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かぼちゃと人参のきんぴら(2人分)

材料:かぼちゃ(60g)、人参(50g)、生姜(1かけ)、

    サラダ油(小1)、醤油(小1)、みりん(小1)、ごま(適量)

作り方:?かぼちゃ、人参はピーラーで削ります。生姜は千切りにします。

     ?サラダ油を入れたフライパンに、生姜、人参、かぼちゃを中火で炒めます。

     ?最後に調味料を加え出来上がりです。お好みでごまをふりかけてください。

 

本日の薬膳食材

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かぼちゃ・・・ビタミンEは血管を拡張し血行を促進して体を温め

        胃腸の働きを活性化して消化を促します。

        β―カロテン粘膜を保護し気を補って免疫力を高める働きがあります。

        β―カロテンやビタミンEは油で調理すると吸収率がUPします。

        調理の際は、炒めたり揚げたりするのがオススメです。

 

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人 参・・・五臓を温め、血を補い、全身を滋養する働きに優れ、

      鉄分を多く含むことから貧血や冷え性、虚弱体質、疲労の回復などに効果があります。

      また、β―カロテンを豊富に含み、活性酸素を除去して老化や生活習慣病を予防します。

      皮膚や粘膜を正常に保つビタミンA、カリウム、食物繊維などの栄養も豊富に含んでいます。

 

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生 姜・・・血行をよくして胃腸を温める働きがあります。

      しかし、とり過ぎると汗で熱を逃がしてしまい、

      かえって体を冷やしてしまうので適量を食べましょう。

 

 

 

【美膳薬膳担当者】

管理栄養士 藤 果菜恵図2.png

?国際天然物機能開発研究会 監修

 

 

 

美膳薬膳   2013年08月16日   admin

第30回美膳薬膳

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今週の美膳薬膳では先週ご紹介致しました

薬膳カラーダイエットの青フードダイエットについてご紹介しますcheekyenlightened

 

8月2日の美膳薬膳で、が多かった人が該当します。

該当項目は肌が気になる、よく頭が痛くなる、生理痛がひどい、

爪が割れやすい、よく目がかすむです。

 

青(緑)フードダイエットは血液の滞りを改善し、

脂肪を燃やすことを目的とします。

酸化した悪玉コレステロールが血管壁に入り込むと

動脈硬化を起こしやすくなります。

それに加え、栄養や酸素が体のすみずみまで十分にいきわたりにくくなります。

さらに、血液の巡りが悪いと、肌荒れや脂肪太りへつながります。

 

この状態を解消するのが「青(緑)フードダイエット」です。

 

おススメの薬膳素材には造血作用のある

にら、ほうれん草、モロヘイヤ、緑豆、まぐろなどがあります。

これらの食材は、血を補い、体内の有害物質である活性酸素を除去し、

血液をサラサラにする作用がありますsmiley

 

青フードダイエットで血流改善を図りましょう☆☆

 

 

ダイエット美膳薬膳

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マグロのソテー

   〜モロヘイヤとほうれん草のグリーンソース添え〜

<材料>

まぐろ(100g)、塩・こしょう(少々)、小麦粉(少々)、松の実・クコの実・糸唐辛子(適量)

<グリーンソース>

モロヘイヤ(1/2束)、ほうれん草(1/4束)、白ワイン(大1)、

オリーブオイル(大1)、塩・こしょう(少々)、レモン汁(少々)

<作り方

まぐろは塩・こしょうで下味をつけ、小麦粉をまぶしてソテーします。

<グリーンソースの作り方>

ほうれん草とモロヘイヤをさっと茹で冷水で冷やしたら、

絞り水気をとっておきます。ミキサーに入れペースト状にします。

白ワイン、オリーブオイル、塩・こしょう、レモン汁を加え味をみながら調節します。

まぐろの上にグリーンソースをかけ、お好みで松の実・クコの実・糸唐辛子を

盛り付けたら完成です。

 

【本日の薬膳食材】

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モロヘイヤ・・・抗酸化作用があり、血液を綺麗にして血栓を防ぎ、

         癌や動脈硬化を予防するのに役立つビタミンE

         骨の形成を助けるカルシウム、ビタミンKも豊富に含まれています。

         また、コレステロール値を低下させるのに有効な食物繊維も豊富に含まれ、

         粘り成分のムチンやマンナンには、 胃腸の消化作用の促進、

         血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールを低減させる働きがあります。

 

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ほうれん草・・・血を補い、体を潤す作用があります。鉄分が豊富で貧血の改善に良いです。

          乾燥肌、便秘、目の充血、めまいの解消におススメの食材です。

 

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まぐろ・・・・・・ 血・気を補い、造血作用があります。体を温める性質を持つので血行を促進します。

         また、血液をサラサラにし、コレステロールを下げたり

         動脈硬化予防にもおススメの食材です。

 

 

【美膳薬膳担当者】

管理栄養士 大川 慶子図2.png

?国際天然物機能開発研究会 監修

 

 

美膳薬膳   2013年08月09日   admin

第29回美膳薬膳

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毎日暑い日が続いていますが、夏バテ予防にスタミナ食材を食べて、

元気をつけたいところですね。

しかし、露出の増える夏場はダイエットを考えていらっしゃる方が多いと思います。

無理な食事制限はリバウンドを起こしたり健康を損ないかねません。

ご自分の体質に合わせて食事を摂ることで、カラダの不足を補い、

滞りを解消してダイエットを行い、

若々しい健康的な体へとリセットしましょう☆彡

 

今週からの美膳薬膳では、薬膳カラーダイエットについてご紹介致します。

 

まず、ご自分が何色のダイエットが向いているかを調べていきましょう。

下の項目のなかでいくつ当てはまるか確認してください。(複数解答可能)

 

☆タバコを吸う人、生活が不規則、お酒をよく飲む、イライラしやすい、落ち込みやすい

 

■肌が気になる、よく頭が痛くなる、生理痛がひどい、爪が割れやすい、よく目がかすむ

 

〇汗かき、よく胃がムカムカする、足や顔がむくみやすい、睡眠が浅い、なんとなく体がダルイ

 

いくつ当てはまりましたか?

 

☆が多い人は「白・黒フードダイエット

■が多い人は「青フードダイエット」、

〇が多い人は「黄・赤フードダイエット

 

本日は、「白・黒フードダイエット」についてご紹介いたします。

 

白・黒フードダイエットに該当された方は、

胞が働くためのエネルギーの流れが不足したり、

滞ったりしている状態と考えます。

気を鎮め、ストレスからくる過食肥満を解消しましょう。

 

抗ストレス作用のある白フードとしては、大根、蓮根、大豆などがあります。

また、老廃物を排泄しやすくする黒フードとしては黒ごま、こんにゃく、

きのこ類、黒大豆、黒酢、黒米、海苔などがあります。

 

 

ダイエット美膳薬膳

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ブルーベリー黒酢ソースの豆腐チーズムース(4カップ分)

材料:

豆腐チーズムース

豆腐(100g)、クリームチーズ(100g)、豆乳(120cc)、

砂糖(30g)、ゼラチン(6g)、お湯(50cc)、レモン汁(小2)、ミントの葉

 

ブルーベリー黒酢ソース

黒酢(50cc)、水(50cc)、ゼラチン(2.5g)お湯(大1)

 

レアチーズの作り方:

?クリームチーズと砂糖を合わせ、なめらかになるまで混ぜます。

豆乳とレモン汁を加え、ダマにならないよう混ぜます。

?お湯にゼラチンを加え、溶けたら?に加え、器に流し入れ固まるまで冷蔵庫で冷やします。

 

黒酢ソースの作り方:

黒酢と水を合わせ、溶かしたゼラチンを加え、レアチーズ生地が固まったら、

生地の上にかけ再び冷蔵庫で固めて完成です。

 

本日の薬膳食材

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豆腐・・・タンパク質、ビタミン類が吸収されやすい形で豊富に含まれています。

     ビタミンB12、カリウムは便秘解消によいとされています。

 

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黒酢・・・アミノ酸やクエン酸には、脂肪を燃焼する働きがあるので、

     脂肪がつきにくい体になり、ダイエットや生活習慣病の予防にも効果を上げてくれます。

     抗酸化作用もあるので、アンチエイジング効果も期待できます。

 

 

【美膳薬膳担当者】

管理栄養士 藤 果菜恵図2.png

?国際天然物機能開発研究会 監修

美膳薬膳   2013年08月02日   admin

第27回美膳薬膳

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毎日強い日差しが続いていますね。

皆様、紫外線対策はしっかり行っていますか?

 

紫外線を浴びるとメラニンが増えてシミができるだけでなく、

肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンといった成分を破壊する酵素が増え、

たるみやしわを増やしてしまいます。

 

中医学ではシミやそばかすなどの色素沈着は「?血(おけつ)」という、

「血の流れの悪い状態が引きおこした結果あらわれるもの」と考えます。

抗酸化作用のある食材や血行を促進する食材を摂りいれ、

ドロドロ血液を取り除きましょう★

 

紫外線対策薬膳

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トマトカップの薬膳はとむぎサラダ(2人分)

材 料:はとむぎ(大1)、白米(1合)、トマト(中3個)、卵(1個)、

    エビ(中3尾)、オリーブオイル・塩・胡椒・乾燥バジル(少々)

作り方:白米とハトムギを混ぜ、ごはんを炊きます。

    ?卵は炒り卵にし、エビは茹で、小さく切ります。

    ?トマトはヘタの部分をスライスし、スプーンで中をくり抜きます。

    ?ボールに?のハトムギご飯と、?の炒り卵、刻んだエビ、乾燥バジルをボールで混ぜ、

     塩・胡椒で味を整えます。

    ?のトマトカップに?の具材を詰め、オリーブオイルを回しかけて完成です。

 

【本日の薬膳食材】

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トマト・・・トマトの赤い色に含まれるリコピンは抗酸化作用が高く、

     細胞の酸化や老化防止に有効とされています。

     同じく抗酸化作用のあるカロテンやビタミンC、Eも含んでいます。

     皮膚や粘膜を健康に保つ効果もあります。

 

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はとむぎ・・・胃腸の働きを高めて水分代謝を整えます。

       肌につやと潤いを与えニキビ、シミ、そばかす、老人班に効果があります。

 

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エビ・・・活性酸素除去効果のあるアスタキサンチンを多く含み、

     紫外線による肌のダメージを未然に防いでくれます。

     また、シミの原因であるメラニンの生成を抑制し美白作用が期待できます。

 

※今回は、フルーツトマトを使用しています。

 一口で食べられるので、お客様が来られた時におススメです☆

 

 はと麦のプチプチした食感を楽しんでください♪

 

 

【美膳薬膳担当者】

管理栄養士 藤 果菜恵図2.png

 

?国際天然物機能開発研究会 監修

 

美膳薬膳   2013年07月19日   admin

第26回美膳薬膳

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いよいよ梅雨明けし、毎日猛暑日が続いていますね。

皆様夏バテしていませんか?

また、熱中症には十分お気を付けください!!

 

先週は基礎代謝についてご紹介致しました。

今週は基礎代謝と免疫力についてご紹介致します。

 

免疫力とは、体内に入ったウイルスや細菌、

異物などから自分自身の体を守る力のことです。

 

免疫力が低下すると多くの疾病を引き起こす原因となります。

基礎代謝と免疫力には密接な関係があり、

基礎代謝を上げることで免疫力も上がり夏風邪予防にも有効です。

 

また、老廃物の排出にも繋がるのでデトックスやダイエットの助けにもなります。

 

基礎代謝を上げるためには先週ご紹介したバランスの取れた食事が大切です。

しかし、暑さで食欲が出ないという人も多いかと思います。

 

本日の薬膳レシピでは食欲不振の方に

おススメの食べやすい冷たいスープをご紹介します。

 

ターメリック(ウコン)や唐辛子などの

スパイスが効いたスープは食欲不振時に良いだけでなく、

体を中から温め代謝UPにおススメです。

付け合せの野菜をつけて召し上がってもおいしく頂けますよ。

 

 

ぽかぽか薬膳

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カレー風味の薬膳ビシソワーズ

材 料:じゃがいも(2個)、玉ねぎ(1/2個)、固形コンソメ(1個)、

     水(200cc)、牛乳(200cc)、塩・こしょう(少々)、

     パセリ(少々)、クコの実、付け合せ野菜(お好みのもの)

     スパイスA:ターメリック(小1)、クミン(小1)、唐辛子(小1/2)、

     ガーリックパウダー(少1)、ジンジャーパウダー(少々)、塩(少々)

作り方:じゃがいもと玉ねぎは皮を剥き、薄くスライスしておきます。

     鍋にじゃがいもと玉ねぎ、水、コンソメを入れ火にかけ、

     柔らかくなるまで灰汁をとりながら煮込みます。

     柔らかくなったらミキサーにかけ、鍋に戻し、牛乳、スパイスAを入れ

     火にかけ塩・こしょうで味を調えたら粗熱をとり冷蔵庫で冷やします。

     パセリ、クコの実、生クリーム等で飾り付けをし、

     お好みの野菜を添えたら完成です。

 

【本日の薬膳食材】

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じゃがいも・・・気を補い、脾の働きを高めるので筋肉疲労や息切れに良いです。

         また、消炎、解毒作用があるので胃に余分な熱がたまることでおきる

         胃痛、胃潰瘍、水分代謝のトラブルによるむくみの解消にもおススメです。

 

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ウコン・・・気の巡りと血行を良くし、痛みや出血を抑えます。

      また、肝の働きを良くするので食欲不振の解消におススメです。

 

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唐辛子・・・体の中の冷えを追い出し、温める作用があります。

       血のめぐりを良くし、消化を促進するので、

       食欲がないときにもおススメです。

 

 

ぜひ、お試しくださいwink

 

【美膳薬膳担当者】

 

 

管理栄養士 大川 慶子図2.png

 

 

 

?国際天然物機能開発研究会 監修

 


 

美膳薬膳   2013年07月12日   admin

第25回美膳薬膳

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皆様は、夏と冬・・・どちらが脂肪燃焼を行いやすいと思いますか?

 

夏は汗をかきやすく気温が高いので、

冬より夏の方が脂肪燃焼しやすいイメージがありますが、

実は、1年の内で夏がもっとも脂肪が落ちにくく痩せにくい季節なのです。

 

なぜ、夏が痩せにくいのかといいますと、

基礎代謝が低下するからです。

 

基礎代謝とは、呼吸や内臓機能の維持、体温調節に使う、

生きるために最低限必要なエネルギーのことです。

外気温が体温に近い夏は、体温維持にあまり力を使う必要がなく、

基礎代謝が下がってしまいます。

代謝を高めるアミノ酸(動物性たんぱく質)や主食をしっかりと採り、

基礎代謝を上げる食材を上手に採り入れて、

カラダを内側からぽかぽか温めましょう★

体を温める温熱性食材には、しそ(赤じそ・青じそ)、にんにく、

にんじん、黒豆、生姜、たまねぎ、みょうが、もち米、えび、シナモン、

ねぎなどがあります。

 

ぽかぽか薬膳

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野菜たっぷりぽかぽか薬膳しゃぶしゃぶ

材料(2人分)

だし汁(干しエビ・昆布)800cc、牛スライス肉(180g)、

人参(1/2本)、しめじ(1袋)、ねぎ(1/2束)、みょうが(3本)、

大葉(1束)、キャベツ(1/4個)、もやし(1袋)、

(あれば、八角、ナツメ、クコの実、紅花、陳皮、松の実)

 

作り方

?鍋に水を入れ、干しエビと昆布で出汁を取ります。

?人参はピーラーで薄くスライスします。キャベツは1cm幅の千切りにします。

?しめじは石づきを取り、小房に分けます。

?人参・もやし・キャベツ・しめじを茹でます。茹でたものは粗熱を取り、

  絞ってから千切りにした大葉・みょうが・しょうがと混ぜ合わせます。

?器に盛り付け、小口切りにしたねぎを散らします。

?出汁を取った鍋(用意できる方は、八角、ナツメ、クコの実、

 紅花、陳皮、松の実を入れる→お肉と一緒に食べることができます!)

 が沸騰してきたら牛スライス肉を入れます。

 火が通ったら、皿に取り茹でた野菜を巻いてゴマダレを

 付けてお召し上がりください。

 

本日の薬膳食材

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人参・・・体を温め、脾・腎の働きを活性化し、五臓全体に栄養を行き渡らせて

     滋養する効果があります。

     老化防止やがんの発生を抑えるといわれるカロチンを多く含んでいます。

 

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しょうが・・・脾の働きを助け、内臓を温める働きがあります。

 

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みょうが・・・ビタミンB1、B2、C、カルシウム、カリウムを含み、

       血行促進や発汗を促し、血液の循環を良くしてくれます。 

       さわやかな香りで、食欲を増進する作用もあります。

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ねぎ・・・・・ビタミンA、C、カルシウム、βカロチンなどを含み、

       冷えた体を温め、疲労回復に効果があります。

 

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大葉・・・・・胃腸を温める効果があり、脾の働きを助けて胃腸の調子を整え、

       気の流れとともに、血のめぐりも良くしてくれます。

       活性酸素の生成を防ぐ抗酸化作用のあるβ―カロテンを多く含んでいます。

 

とても簡単に作ることができますので、

是非、お試しください☆

 

【美膳薬膳担当者】

 

 

管理栄養士 藤 果菜恵図2.png

 

 

 

?国際天然物機能開発研究会 監修

 

 

美膳薬膳   2013年07月05日   admin

第24回美膳薬膳

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先週までの美膳薬膳では二週にわたり便秘をテーマに

便秘の種類、養生方法について

中医学、薬膳に基づく観点からご紹介致しました。

薬膳では自分の体質や症状を知り、

自分に合った養生法を見つけることが重要です。

 

そして食物の性質や効能を学び、

『自分に合った組み合わせでオーダーメイドの健康食を作ること』

それが薬膳で一番大切なことです。

美膳薬膳では健康で美しく、

幸せな毎日を送るためのポイントをご紹介していきます☆

 

スッキリ薬膳

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くるみ入りバナナミルク

 

<材料>

バナナ(1本)、牛乳(150〜200ml)、くるみ(少々)、はちみつ(小1)

<作り方>

くるみは軽く乾煎りしておきます。

バナナは一口大に切っておきます。

材料をミキサーに入れ、トロトロになるまで混ぜたら完成です。

 

☆アレンジ方法☆

バナナを一口大に切り、凍らせたものを使うとシェイクになります。

また、きなこやごま、お好みのフルーツを加えるなど

自分だけのオリジナルドリンクが作れます。

 

【本日の薬膳食材】

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バナナ・・・体の熱をとり、肺や腸を潤すので慢性の空咳や便秘の改善に良いです。

       腸内環境を整え、疲労回復、滋養強壮におススメの食材です。

 

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くるみ・・・腸を潤し便通を良くします。良質なタンパク質とビタミンを含み、

      エイジングケアや滋養強壮にも良いです。

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牛乳・・・牛乳は五臓を養う大切な食材です。肺や胃腸を補う効果があるので、

      のどの渇きや便秘の解消に良く、肌や髪を美しくする効果があります。

 

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はちみつ・・・消化吸収力を高め、腸や肌の乾燥に良いです。

        胃痛、腹痛を和らげ、便秘の解消におススメの食材です。

 

来月からのテーマ告知

さて、来月からはまた新たなテーマで美膳薬膳を送り致します☆

ついに暑い夏が始まります!!!!

強い日差しに、肌の露出も増え、

気になることは・・・この2つ。

夏の美ボディ薬膳・・・代謝UP、ダイエットなど

              内側からのボディメイクに役立つ薬膳をご紹介致します。

美肌薬膳・・・日焼け、紫外線からお肌を守り、美白・美肌に関する薬膳をご紹介致します。

        夏の肌ケアは肌の老化防止(シミ・しわ対策)にもとっても重要です。

 

 

【美膳薬膳担当者】

 

管理栄養士 大川 慶子図2.png

 

 

 

?国際天然物機能開発研究会 監修

 

美膳薬膳   2013年06月28日   admin

第22回美膳薬膳

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毎日、ジメジメとした過ごしにくいお天気が続いていますね。

 

梅雨のお天気と同じく、毎朝スッキリしない・・・。

とお悩みの方は多いはずです。

 

美膳薬膳では、梅雨をスッキリ乗り切るための便秘解消レシピを

ご紹介をさせていただきます。

 

 一言に便秘といっても、中医学では5つのタイプに分類されます。

今週は、2つのタイプについてお話をさせていただきます。

 

冷えによる便秘「冷秘」

生ものや冷たいもののとりすぎによって下腹部が冷え、

胃腸の動きが悪くなることが原因とされています。

体が冷えると便秘が悪化する、下腹部や足腰の冷えが強い、

寒がり、夜間の頻尿、腰痛などの特徴が見られます。

にら、ねぎ、らっきょう、ごま、くるみなど

胃腸を温める食材がオススメです。

 

血の不足による便秘「血虚秘」

病中病後、老後、産後、慢性疾患などで血(栄養)が不足して

胃腸の働きが弱まり、便を押し出す力が衰えていることが

原因とされています。

便秘が長期間続く、コロコロとした便が出る、動悸やめまいがする、

手足がほてる、寝汗をかくといった特徴が見られます。

血の不足を補い、滋養する働きのある黒ごま、黒きくらげ、

しめじ、人参、ほうれん草、桃などがおススメです。

 

すっきり薬膳レシピ

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きのこたっぷりにらと春雨の薬膳スープ

<材料>

にら(1束)、干し椎茸(2枚)、しめじ(1/2株)、えのき茸(1/4株)、

干しエビ(20g)、春雨(10g)、ゆずこしょう(お好みで)、

干しエビ・干しシイタケの戻し汁(2カップ)、塩、醤油(各少々)

 

<作り方>

干しエビ・干しシイタケは水で戻しておきます。

にらは3cmの長さに切っておきます。

しめじ・えのき茸・戻したシイタケは石づきを取り、

食べやすい大きさに切っておきます。

鍋に干しエビとシイタケの戻し汁、戻したシイタケ・エビ、

しめじ、えのき茸を入れ、煮ます。沸騰したら、火を弱め、2〜3分煮ます。

塩・醤油で味を調え、春雨を加えます。

春雨が透明になったら、にらを加え、ひと煮たちさせて器に盛り付けます。

お好みでゆず胡椒をのせ、完成です。


【本日の薬膳食材】

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にら:胃腸の働きを整えて、消化を促進し、腸内の蠕動運動を活性化します。

また、体を温める効果があり、冷えによる便秘や血の不足による便秘に有効です。

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しめじ:食物繊維が豊富で腸内をなめらかにし、便通を促す作用があります。

腸内のコレステロール吸収を抑制し、排泄する作用もあります。

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椎茸:椎茸は食物繊維を多く含み、ビタミンDを豊富に含んでいます。

ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、歯や骨を丈夫にしてくれます。

 

管理栄養士 藤果菜恵図2.png

 

?国際天然物機能開発研究会 監修

 

 

美膳薬膳   2013年06月14日   admin